SCHOOLお菓子教室

シフォンケーキと私

*アメリカのシフォンケーキ
 自分なりのレシピがいくつか出来ると、誰かに食べてもらいたくなります。

 その当時にはお菓子教室を始めていたので、教室のイベントとして『シフォンケーキのバイキング』を思いつき、生徒さん達と一緒にシフォンケーキを作って、お祭り気分でたくさんの人たちに食べてもらいました。

 集まった人たちの中に、小学校のときの同級生が連れて来てくれた外国の女性が一人いました。名前はシェリーさん。その人はアメリカのオレゴン州から、町の高校に英語を教えに来た先生だということでした。

 彼女は、「シナモンやチョコレートはしっているけど、かぼちゃや人参の入ったシフォンケーキは初めて」と言って、いろんな種類のシフォンケーキを食べてくれました。
 お菓子を作るのが大好きと聞き、月に1度私のところでアメリカのお菓子を教えてくれないかと頼んだら、「日本に来てお菓子を作る機会がなかったので、うれしいと!」と、喜んでくれ、早速今月からと話がすぐまとまってしまいました。

 約束の日、彼女は分厚い本をかかえてやってきました。
 『Whatdo you make?』と言いながら、料理とお菓子の作り方を書いてある厚い本をめくり始めました。その中に、シフォンケーキがあるではないでか!
 
  『あっ!それ、そのシフォンケーキ作って!』と、叫んでしまいました。

 『I want to make it』『オレンジアリマスカ?』 たどたどしい彼女の日本語と、意味が通じているかどうか疑わしい私の英語とのやりとり、お互いにそれぞれの国の辞書を引き引き、どうにか意思の疎通をとることが出来ました。

 本に載っていたのはオレンジのシフォンケーキ。それを作るにあたって、オレンジの皮の煮たもの(オレンジピール)は、私が作ってあったものを使い、ベーキングパウダーも手持ちのもので間に合ったのですが、クリームオブターターがない!『ナイ、O.K』と言って、彼女は、ある材料で作り始めました。

 初めて見るアメリカの人が作るシフォンケーキ。どんな風に作るのだろう?どんな味なんだろう?ワクワク、ドキドキしながら彼女が作る様子を見つめました。

 エ????? そんな作り方でできるの?思わずそう言いたくなるほど彼女の作り方は衝撃だったのです。

 私が日本で教えてもらったり、本で見たりしたのは、まず卵黄と砂糖をよく混ぜ(あるいは、泡立てる)、水(又は油)を加える。その中に、少しずつ油(又は水)をいれてから、ベーキングパウダーを混ぜた小麦粉を練らないように合わせていく、というやり方だったのに、彼女は、いきなり、卵黄、水、油、小麦粉、ベーキングパウダー、オレンジピール、砂糖と、全部一緒にボールに入れ、ハンドミキサーでグルグルと数分練るようにかき回したのです。まるで逆!

 日本の先生に、水と油は混ざりにくいものなので丁寧に混ぜること、粉は練らないようにさっくり合わせること、と言われていたのに、練ってしまうなんて!!!これは絶対まずい、アメリカの食べ物は美味しくないと聞いていたけど、やっぱり!!!と心の中で囁いていました。

 彼女はハンドミキサーを使い、ガーと卵白と砂糖でもこもこのメレンゲをつくり、それを練った生地と「ヤサシクネ」と言いながら、ゆっくり、そぉーと混ぜ合わして、メレンゲが見えなくなったら型に流しオーブンに入れました。オーブンの中でよく膨らんだケーキをみて、彼女は満足げでした。

 焼く時間に1時間位、冷ます時間にも1時間ぐらいかかったでしょうか、やっとまちに待った試食タイム。まずいんだろうなぁと内心思いながら一口パクリ。ン? エ? 何これ? もう一度口に入れてみました。

  おいしい!!彼女と「おいしいね」と言いながらパクパク半分位食べてしまいました。(この時使用した型は直径23cmの大きさです)

 どうして?どうしてほとんど逆といっていいほどの作り方なのにおいしくできるの?しかも彼女の作り方の方が簡単!どうして?

  この時以来です、私がシフォンケーキにはまってしまったのは。

 彼女は私が作った、生地の中にフルーツや野菜などいろいろ入れたかぼちゃやバナナのシフォンケーキ、その他のシフォンケーキを見て、アメリカではこんなにいろいろなものが入ったシフォンケーキはないと驚いていました。

その後、何度か彼女にアメリカのお菓子を作って見せてもらいましたが、彼女の仕事が忙しくなったのと、私も教室だけではなくお菓子を売る店舗をオープンすることになり、お互いに合うことが遠のいてしまいました。

 

香港教室

香港教室
5月、香港でお菓子教室を主催している方に招かれて、シフォンケーキの講習会をしてきました。設備の整った素敵なお教室で、十数人の方たちと一緒にお茶シフォンとチーズシフォンを作りました。

香港のラ・ファミーユ

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香港に同じla‐familleという名前の店がありました。
以前、私どもの店ラ・ファミーユのお菓子教室に来た方のお店だということです。
当店の支店ではありませんので、誤解のないように。。。。

香港のシフォンケーキ

香港のシフォンケーキ
香港に着いた初日にシフォンケーキに出会い、びっくり!
柚子シフォンを買って食べてみたら、日本で食べるシフォンケーキと変わりはありませんでした。その後も時々シフォンケーキを見かけました。香港でも、流行っているのでしょうか?