SCHOOLお菓子教室
シフォンケーキと私
NHKテレビ
どうしてわたしのことを知ったのですか?と、聞くと、Larchmont Chronicleの記事を見たとのこと。
ビックリしました。!!!!!!
数年前のロスアンゼルスの出来事が、日本の人に知られているなんて!
番組制作のために、シフォンケーキについて色々調べているうちに、私のことを知ったとか。。。
テレビ局の方といろいろお話をさせていただき、当店のシフォンケーキが番組の中ででることになりました。
放映された番組を見てビックリ!
画面に、シフォンケーキとハリーベイカー氏のことについて話しているJoseph Hartさんが映っているではないですか!
さすがテレビ局、私もお会いして話が聞きたい、と、思ってもかなわぬ夢と、諦めました。
ロスアンゼルスでのハリーベイカーさんについての旅は、
私にとって、とっても大切な思い出の一つとして、心に刻まれています。
シフォンケーキのケーキ型
*シフォンケーキの型
中央に筒があり背の高い型で焼いたものがシフォンケーキだと思っていませんか?
一般にはそうかもしれませんが、シフォンケーキはどんな型でも焼くことができるので、形にはとらわれません。
シフォンケーキは、植物油を使うというのが特徴なので形のことではないのです。
アメリカの雑誌等を見ると、シフォンケーキの生地をいろいろな型に入れて焼いたり、ほかのお菓子の土台にしたりと、様々なものが載っています。それをヒントに、私もシフォンケーキの生地で苺のショートケーキやロールケーキを作ったり、クグロフ型などを使ったりと、アイデアを駆使しています。
シフォンケーキは、1920年代アメリカで、ハリーベイカーという人がエンゼルケーキを基に考え出したと言われています。
そのエンゼルケーキの型を使ってシフォンケーキを焼いていたので、日本ではその形がシフォンケーキだという考えが固定してしまったのではないのでしょうか?
以前、生徒さんがアメリカでシフォンケーキの型を買おうとしたら、エンゼルケーキの型はあるけどシフォンケーキの型はないと言われたそうです。
現在のアメリカでは、シフォンケーキは過去のお菓子になってしまっていて、知っている人は少ないそうです。
アメリカのエンゼルケーキ型は普通のお菓子より倍くらいある大きな型でしたが、日本でシフォンケーキ用の型が作られるようになると、大中小といろいろな大きさのものが手に入るようになりました。
丸い型だけでなく、ハート形もあるのがうれしいです。
ある時、お菓子教室にいらした方が、かわいい花形の型を持っていらっしゃいました。「どこで買ったのですか」と聞くと、ベトナムで買ったとのこと。
仕事でベトナムへ行くという友人夫婦に便乗して、型を売っていたという市場に連れて行ってもらいました。そこでいろいろな形のケーキ型をみつけました。
中央に筒がある花形のものは、蓮の花というお菓子を作るときに使うのだそうです。
旅行中にベトナムのお菓子屋さんで、シフォンケーキを教えることになった時その型を使いました。
出来上がったシフォンケーキをショーケースに保管していたら、来店したお客さんが売り物のケーキと間違えて買おうとしたので、あわてて
「これは売り物ではない」と説明していました。
とっても残念そうに帰っていくお客さんを見て、彼は、作ったら売れるのではないかと思ったようです。
今、どうしているかなぁ~。
フランスの語学校で知り会ったドイツ人家庭へ招かれた時、シフォンケーキを作ることになり、型をどうしようかと探したところ、シフォンケーキの型と同じように、中央の筒が周りより高くなっていたクグロフ型があったので使ってみました。
日本の型とは違って周りの模様がきれいに出て、ちょっと素敵なシフォンケーキになりました。
手で優しく外すことができたので、複雑な模様が出たのだと思います。